児童養護施設当時の生活を振り返る〜携帯購入〜
私が携帯を持ち始めたのは高校2年生になってから。
携帯を持つためには、うちの施設の方針で「バイトで20万円の貯金を貯めて成績を安定させること」だった。
バイトで20万円貯めるのはなかなか大変だった。生徒会、部活、課外活動(インハイの運営)の両立をしながらバイトをするから1ヶ月休む暇なく動いた。充実した毎日で楽しく、疲労感を感じなかったため半年に一度のペースで病気になった。
20万円貯めてようやく携帯購入の話が出た。職員と話し合いを重ね福祉士に携帯購入の許可を取ってもらうため連絡を取った。しかし、福祉士と中々連絡が取れなかった。そして親の保証人問題などがあり半年後にようやく購入することができた。
うちの施設は、「親からの許可をもらえない」「中学生はバイト出来ない」などで携帯を持てない子が多かった。
児童養護施設、児童相談所、親、福祉士、学校との連携が欠けているだけで携帯購入が困難になる。
こんなに複雑化しなくても、もっと仕組みを単純化出来たらいいのになんて思う。
うちの施設は、ネット環境のあるパソコンがないため外からの情報を得る機会がなかなか無い。奨学金や支援団体の情報なども得にくくなる。